橋本燃料株式会社

橋本燃料株式会社

週300枚分のペーパーレス化に成功!

~若手とベテランの「架け橋」となったDX戦略とは~
橋本燃料株式会社
橋本燃料株式会社
業種 ガス・エネルギー 商社(化学・石油・ガス・電気) 設備工事
URL https://hashimoto-nenryou.net
設立 昭和7年4月
所在地 広島県広島市中区河原町12番23号
従業員 34人
1932年に創立した橋本燃料株式会社。さいたま市に本社を置く株式会社サイサンを基軸会社としたガスワングループの一員であり、広島県を中心にガスなどのエネルギー・家電製品を販売。「すべての力を結集し、グローバルな視野で未来に向かい、創造的で、豊かな明るい人間環境づくりに努め、そして人類の進歩発展に貢献」することを経営理念に掲げ、地域密着型のサービスを展開している。

DX戦略で“週300枚分のペーパーレス化”に成功!

代表取締役社長の細小路様

代表取締役社長の細小路様にお話を伺いました。

――貴社はどんな事業を展開しているのでしょうか?

当社は広島県を中心に、プロパンガスをメインに置いたエネルギーの小売り事業に展開しています。プロパンガスの他、新電力ブランドやウォーターサーバーの提供も手かげています。
プロパンガスを扱う会社は、県内に300社以上あります。そのトップに君臨するのは広島ガスグループさんですが、当社はトップ20以内の規模です。

――従業員は何名在籍しているのでしょうか?

当社には34人の従業員が在籍しています。プロパンガスという危険物を取り扱っているので特殊な専門職部署もありますが、主に5つの部署があります。営業活動を行う部署にはおよそ10人所属し、他にも、保安管理をする部署や、管理系の業務を行う総務課、工事専門を行う工事設備課、ガスを配送する配送課に分かれています。

――クレアスバリューの業務改善サポートの導入のきっかけは何だったのでしょうか?
当社は、さいたま市に拠点を置く株式会社サイサンのグループ会社で、私は以前、橋本燃料とは別のグループ会社の新設に携わっていました。その時に尾井川さんとの人的なつながりがあり、尾井川さんからの業務系のサポートを受けていました。その後、尾井川さんがクレアスバリューを設立され、当社でも引き続きDX推進サポートを依頼しております。

現在は財務やワークフローをクラウド化する中で、クレアスバリューからシステム導入や実務のサポートを受けています。社内ツールとして、勤怠・給与・労務をクラウド管理するジョブカンを導入しています。

――導入する以前は、どのように業務を行っていたのでしょうか?

私が着任したのは2019年。わずか1週間で300枚の紙の書類にハンコを押したことを今でも鮮明に覚えています。以前は全ての書類が手書きの上、報告書が上がってきたらハンコを押して、手渡しで返すという、いわゆる何世代も前のオペレーションをしていました。

一方、前職では、PCとスマホさえあれば全てのオペレーションが完結していました。
会社にいなくても移動時間やお客様を待っている間のいわゆるスキマ時間を使って、稟議書や申請書の承認をしていました。

そのため、また書類にハンコを押す仕事に戻るのかと愕然としました。この業界ではアナログ体質な会社はまだまだ多くあると聞きます。例に挙げると、申請者が紙で作った稟議書を印刷し、主任、課長、部長を経て社長に回ってくるのが流れですが、その時に課長が休んでいたり、主任が終日現場対応や出張で社内にいなかったりすると、流れが止まってしまいます。

私としては、自社のデスクにいる時には“未来のことを考える時間”に充てたいですが、このままでは経営に集中できなくなると思いました。そのため着任早々、今までのアナログ体質を改善しなければならないと思いました。
しかし、既にいる従業員にDX化を任せることは、普段抱えている仕事にプラスアルファの作業となり、大きな負担となってしまうため、クレアスバリューさんにサポートを依頼しました。

――300枚の書類から、DX化を進めたことによってどう変わりましたか?

劇的に変わりました。稟議書については大型案件などではない限り、その日のうちに私の所まで通るようになりました。即日決済になったため、意思決定のスピードが今までとはまったく違うように感じています。

私自身も、着任当初は平均して午後9時まで会社に残っていましたが、今では定時の午後5時半には会社を出ることができます。そのため、1日で最大3時間は勤務時間が減りましたね。従業員も残業時間の申請も減ったため、会社全体の勤務時間が削減されていると感じているのではないかと思います。

――経営者にとってはDX化による効果はうれしい限りですね。

やはり今までは手書きだから勤務時間が延びていたのだと思います。
アナログなままでは社員にとってはプライベートな時間も豊かにならず、経営者にとっては人件費だけ増えて経営を圧迫してしまいます。アナログ業務を減らして残業代を減らす代わりとして、業務時間内に成果を出した社員に人件費を還元したいので、DX化はとても効果があったと感じています。

若手とベテランの“コミュニケーション”を促進

――アナログに頼ってきた従業員は、デジタルに移行することへの嫌悪感や拒否感を示さなかったのでしょうか?

いきなり「デジタルに変わります」と打ち出すと、従業員の中には抵抗感があるのではないかと思ったので、慎重に進めました。

まずDX戦略に携わる従業員は最小限に留めて、ある程度形が見えるところまでは社内に公表しませんでした。そして一度に全てを見直すのではなく、まずはタイムカードからジョブカン勤怠システムを入れてスマホで打刻をできるようにしました。それに慣れたところで稟議書や申請書もクラウドで行ったり、経費も領収書を撮って申請したりと、少しずつ進めました。

今ではもう従業員がデジタル環境に慣れたと感じています。ジョブカン以外のシステムを入れたとしても、従業員の中にあった嫌悪感や拒否感がなくなり、むしろ“デジタルが当たり前の時代”という雰囲気さえあります。

今ではもう従業員がデジタル環境に慣れたと感じています。ジョブカン以外のシステムを入れたとしても、従業員の中にあった嫌悪感や拒否感がなくなり、むしろ“デジタルが当たり前の時代”という雰囲気さえあります。

――“デジタルが当たり前”となった社内で勤務時間の削減以外で変わったことはありますか?

DX化により社員同士のコミュニケーションの促進に繋がったと感じています。実はもともと当社は社員1人に対してパソコン1台が支給されていませんでした。そのため、午前中は見積書を作るのに、パソコン1台に多くの従業員が並ぶなんて光景もありました。もちろん、パソコン1台を与えられたとしても、パソコン操作が苦手なベテランがすぐに使いこなせるというわけにはいきませんでした。そうしたベテランの中には社歴が長い分、若手社員とのコミュニケーションに溝を感じる社員もいました。

ところが、そのベテランが、若手からパソコンの使い方を教わる姿が見られました。自分が分からないことを理解している若手に対して、少なからず敬意を表するようになったんです。一方、そのベテランから若手は営業ノウハウや経験を教わるという、お互いにとってWIN-WINな関係が生まれました。

いつも思っていたことではありますが、ベテランは「パソコンが使えない、苦手だ」と主張する一方、LINEやSNSを使いますよね。アナログなオペレーションしか知らない社員でも、きっかけさえ掴めば使えるようになるのではないかと思っています。決して高圧的な命令ではなく、「従業員にとってメリットが大きいから一緒にやりましょう」と誘うように言えば、“スイッチ”が入るのではないでしょうか。

――他にはクレアスバリューからはどんなサポートを受けていますか?

尾井川さんは財務系も強く、財務システムの連携や顧客データの管理をする中で、より合理的にするためにどんなオペレーションを組んだ方がよいのか、アドバイスを頂いています。

尾井川さんが手がける仕事や会社を私はとても評価していますが、このDX化やIT化を評価しない経営者がまだまだ日本は多くいると思っています。

――なぜ情報システムに強い従業員を専任させなければならないと思う経営者が多いと思いますか?

クレアスバリューのような、DXコンサルティングやIT化支援事業を行う会社を「怪しい」という固定観念を抱いている経営者が多いからではないでしょうか。結局、経営者自身がDXに対して知識がないため、多額の対価を求められると“勘違い”しているのだと思いますよ。

そもそもDX戦略は経営者が判断しないと進みません。仮に、情報システムに強い従業員を年収500~600万円で雇ったとしても、仕事が属人化すると「自分以外、分からないでしょ?」となり、社内で不必要な摩擦が生まれます。すべてのITスペシャリストが、そのような人間性だとは思いませんが、業務の属人化は会社にとって少なからずリスクであると考えています。

私はクレアスバリューのような会社が存在するのなら、スポットでDXサポートを受ける方が経済的にも安く抑えられるし、仕事も進むと思っています。また、当社の社員に対しても教えて頂けているので、クレアスバリューさんにサポートしてもらっていることで十分だと感じています。

DX化による経営合理化で目指せ!県内シェアトップ5入り

――今後、何か新たなことにチャレンジ、既存の事業を大きくしていきたい想いはありますか?

DX化による経営合理化で目指せ!県内シェアトップ5入り

グループ全体で基本的な長期ビジョンは決まっていて、やはりガス、電気のお客様件数を増やすところが最優先事項です。10年以内に県内でトップ5のシェアに伸ばしていきたいです。

それを実現するためには、新規営業にどれだけ時間を割けるかが肝で、今まで以上にDX化による合理化が必要だと思っています。

ガスの点検業務や契約書類については、未だにオペレーションの改善に着手出来ておらず、紙で受け取らなければなりません。そうした紙に書かれたお客様情報を、RPAなどに頼ることで、機械に読み込んでもらえれば、より多くの時間を創造する時間に使えるのではないかと思っています。

先程、デスクにいる時は未来のことを考える時間に充てたいと申し上げました。クレアスバリューさんとの仕事を例に挙げると、「1年後、今のオペレーションにかかる時間を7割削減したい」と伝えて、アドバイスを頂くのですが、その前提として、私がイメージや枠組みを考えなければなりません。

それをするためには、新聞や業界紙でトレンドを掴むなどの情報収集が必要で、そうした時間を私自身は使えるようになったことが本当によかったと感じています。そうした余裕がない経営者のもとでは企業の成長はあり得ないと思っています。

――まだまだ“デジタル化”が進んでいない会社は多くあると思います。そのような会社に対して、デジタル化を進めた貴社だからこそ送りたいメッセージはありますか?

とにかく何でもかんでも社内で完結させないのが一番だと思いますね。あらゆることを“内製化”する必要は全くなく、クレアスバリューさんのような会社にサポートを受けた方がよいと思います。自社で“デジタル”を熟知している社員を用意して、プロジェクトを任せて、無知な社員を従わせたとして、そのプロジェクトは絶対に進みません。社外にサポートを求めた方が、少しずつでも確実にプロジェクトは進んでいくと思います。

――頼るべきところは専門家に依頼するということですね。

日本でもDXと高らかに掲げたものの、「脱炭素」と一緒で全く進んでいない会社が多く、悩み苦しんでいる経営者の方が多くいらっしゃると思います。クレアスバリューさんのような“信頼できる会社”にサポートをお願いするところが、DXの近道になるのではないでしょうか。

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